「急ぎの仕事があるのに、先に手を付けたい仕事を優先して上司に怒られた…」というのは、王道のADHDあるあるの一つだと思います。
ADHDを抱える人々は、思ったことを即決で行動に移してしまう衝動性があり、これが仕事の優先順位の混乱につながることがあります。本記事では、仕事における自分の行動のコントロールの難しさと、その改善策をご紹介します。
みんなの苦労話
かくいう僕も、たまに最初に書いたことをやらかしてしまう今日この頃です(笑)。
過去のインタビューでは、こんな話を伺いました。
上司から「仕事に集中しているつもりでも、よく立ち上がって他の人と話しているね」と指摘され、自身の衝動性に気づきました。正直なところ、無自覚でした。
ある日のWeb会議中に突然、SNSをチェックしてしまい、それ以降会議の内容に集中できなりました。普段も、周りの目を気にせずSNSを見てしまっていることが多々あります。
タブーを犯してしまっていることは理解できるものの、自分で気づけないと無意識や無自覚に行動を起こしてしまうところが衝動性の怖いところですね。
それで落ち込むこともあるかもしれませんが、みんな経験することの一つなので、極端に悲観的になるのはやめて、前向きに解決に向けて行動しましょう!
ADHDだと行動をコントロールするのが難しいのはなぜ?
衝動性が仕事に影響を及ぼす具体的な原因には、以下のような要素があります。
- 衝動性のある人々は、即時の快感や欲求の充足を追求する傾向があります。そのため、長期的な目標や他人の気持ちを考慮することなく、衝動的な行動に走ることがあります。
- ADHDの特徴の一つとして、思考が連鎖的に広がり、まとまりのない説明や行動が生じることがあります。
衝動性はADHDの特性によるもの、つまり脳の働きが健常者と異なることで行動に表れてしまいます。あなた自身が劣っているわけではないので、安心してくださいね。
どうしたら改善できる?
先ほど挙げたような衝動性の原因への対策に使える方法があります。仕事の内容や環境に応じて工夫が必要かもしれませんが、試行錯誤をしながら、自分なりの方法を見つけていきましょう!
- 普段からタスクや目標を明確にし、計画的に行動することが重要です。カレンダーやタスク管理ツールを活用し、時間の配分や優先順位の設定を行いましょう。
こまめにスケジュールを見たり、自分がするべき作業が目に入るところに自分のやることリストを置くなど、工夫をすることで衝動性を抑えることができます。 - 思考の広がりによる混乱を避けるために、明確なフォーカスと絞り込みを心掛けましょう。例えば、「この時間は絶対に●●を完了させる!」などという具体的な目標を決めて作業をすることで、思考の連鎖的な広がりを防ぐことができます。僕自身はこの方法は効果的だと実感していますが、慣れるまでしばらく試行錯誤をしていたので、粘り強く実践してみるといいと思います。
まとめ
衝動性は集中力や効率に悪影響を及ぼすことがありますが、タスク管理や集中力のトレーニングなどの工夫を通じて改善することができます。
何より、自分の衝動性に気づいて、改善する方法を探すことができたあなたはその素晴らしい第一歩を踏み出しています!効果的な対策を取り入れながら、より生産的で充実した社会人生活を実現しましょう。
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